炭素工具鋼 SKの種類

1.JIS相当記号の炭素工具鋼 SK
SK2:水焼入れSK2****** ヤキイレリボンの素材に使用されています。
SK3:水焼入れSK3****** このごろ拝見する機会が減少しています。存在するのだろうか?
SK4:水焼入れSK4****** ヤキイレリボンの素材に使用されています。
SK4F***************  SKのドリルロッドを注文すると、SK4F素材のドリルロッドが届きます。
SK5:水焼入れSK5****** このごろ拝見する機会が減少していますが、丸棒とゲージ鋼とヤキイレリボンで現存します。
SKS93:油焼入れSK3**** SKと言えば、SKS93が届くのが現状です。
SKS94:油焼入れSK4**** ゲージ鋼で存在するでしょうか。
2.製造メーカー記号の炭素工具鋼 SKの種類
大同特殊鋼:YK30 (SKS93、SK3)
日立金属:YCS3 (SKS93、SK3)、YCS4 (SKS94、SK3)
日本高周波鋼業:K3M (SKS93、SK3)
山陽特殊鋼:QK3M (SKS93、SK3)
3.炭素工具鋼 SKの形状
黒皮丸棒:SKS93 (SK3)、品薄ですがSK5 (水焼入れSK)
黒皮角材:SKS93 (SK3)
黒皮平角材:SKS93 (SK3)、品薄ですがSK3 (水焼入れSK)
ドリルロッド:SK4F
ゲージ鋼:SK5(水焼入れSK5)、YCS4
ヤキイレリボン:SK2、SK4、SK5(水焼入れSK)
4.炭素工具鋼 SKの選択
選択の余地なく、SKと言えば、SK相当の材料が届きます。
黒皮SK5丸棒と黒皮SK3が必要なときには、必ず水焼入れSKと言いましょう。
使用する会社は少ないですが、時々必要になります。
5.炭素工具鋼 SKの現状
油焼入れだ、水焼入れだと書いてきましたが、金型で使用するSK3は、焼入れする必要がない部分に使用する場合が多く、焼入れは関係なくなっているようです。単なる、SS400、S50Cの代替に使っているようです。

Posted by 店主「さんどう」