以前の鉄問屋は、怖かった

以前の鉄問屋は、怖かった。
材料を引き取りに行って、ノロノロしていると、現場責任者に怒鳴られた。
その頃の鉄問屋は、次から次に鉄材料をトラックに積んでいった。
こんな状況でノロノロしていると、現場責任者としては、イライラするのだ。
「積んだら、早く出て行け」とか怒鳴るのだ。
それでも、行く度に現場責任者に挨拶を続けると、相手にしてもらえるようになる。
そして、関係はだんだんと良くなった。
関係が良くなると、言い方も変わって、「次が待っているから、早くして」になった。
こんな現場責任者も、この頃は、優しくなった。
現場が広くなったので、積み下ろしが楽になったのが、原因だろうか?
部外者立ち入り禁止的な雰囲気が、以前の鉄問屋に有った。
この雰囲気が無くなるのも、寂しい気がする。