生産後の部品供給の巻

事例
・補給品の支給ができなくなった型は作り直しが必要となり、1 型当たり数百
万~数千万かかるが、ユーザーからの作り直しの費用支給はない。【ダイカ
・補給部品については、保管費などはコストアップしているが、その価格転嫁
ができない。自動車は10 年間補給部品を供給しなければならないので、大
きな問題。【鋳造】
・屋外に旧型金型を置いているので、補給品生産のために使う場合には錆落と
しをするなどコストがかかる。他方、補給品の値段は、現在少し改善された
が、昔は量産の値段と同じだった。必要なコスト上昇分の値上げは十分にな
されていない。【金属プレス】
素形材産業取引ガイドライン 5ページより
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/download/070620sokeizai_guide.pdf
車の修理に、部品交換が必要になる。
○○ブラケットを曲げたら、部品交換になる。
こんな時に部品が必要になる。
部品在庫がなくなると、補給することになる。
補給するには、数万単位で生産していた部品を、数十個生産することになる。
部品の生産終了していると、生産準備に時間とお金が必要だ。
数万単位の部品と、数十個の部品では、値段が変わるよね。
数万単位の部品単価で出来ないのは、明確だ。
数十個の部品単価が、必要になる。
「この単価の差をどこが負担する?」の問題なのだ。
補給部品の取扱いを決めないで受注すると、生産終了後、赤字が膨らみそうだ。
数万単位の部品で十分利益が出ていれば、受注企業が負担できるが、ギチョンチョンで受注していると、後が怖い。
怖い話だ。
「受注は慎重に」を原則にしよう。