設備の保管の巻き

事例
・あるダイカストメーカーは、2,000 個弱保有する金型のうち、量産終了後も
追加発注に対応するために保管し続けている金型が1/3 弱を占めている。こ
うした金型は量産が終了しているため注文もほとんどなく、利益につながら
ないものであるが取引先から継続保管を求められている(中には20 年以上
前に製造された金型もある)ため、廃棄やユーザーへの返却ができない。ダ
イカスト用金型は大型の物が多く、金型保管のために倉庫を借りて保管する
企業も多いが、無料で保管を引き受けているケースがほとんどである。金型
保管コストは、金型を保管する土地・建物コストのほか、火災保険料、メン
テナンス作業費用、遠方倉庫に保管する場合の金型輸送費等、多岐にわたる。
【ダイカスト】
・型の問題については、10 年以上は保管が必要で、大変な量を抱えている。
ユーザーに処分依頼をしてもなかなか認められない。【鍛造】
・旧型のサービスパーツの補給が多く、2,000 型くらい保管しており、10 年が
最低期間である。古い型式の車を海外へ出しCKD とする場合、CKD の量産
が終わって10 年まで、つまり国内生産が終わってから最低15 年程度保存し
ておかなければならない。保管にかかる費用は支払われない。【金属プレス】
・木型保管の問題もある。ユーザー所有の預り品として木型の保険料・保管料
をメーカーが負担しているが、ユーザーからの保管料はほとんど受領できて
いない。【鋳造】
素形材産業取引ガイドライン 9-10ページより
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/download/070620sokeizai_guide.pdf
プレス屋、ダイキャスト屋、鋳物屋さんの工場の裏に、金型が棚に並んでいます。錆び付いたのやら、草が絡んでいるのも見ます。
金型を10年15年保管するのって、大変です。
色々と事情が有って、並んでいるのです。
知りませんでした。
この話も単価が厳しくなければ、問題にならない事でしょう。
ギリチョンの単価で受注すると、管理費が重くなる。
厳しい。