金細工加工業者さんが、完成時期の金先物を買う=リスクヘッジ

金細工の業者さんは、金を仕入れて加工して製品にして、販売する。

製作途中で金相場の上下が、利益を左右したりする。そこで、 完成時期の金先物を買ってリスクヘッジするらしい。以前聞いて、「そーなんだー」で終わってた。今日は、この仕組みを考えてみた。

金細工の業者さんが、4/1に金を10000円で買う。
金細工の業者さんが、7/1完成したので、金値上がりで、加工代+20000円で販売する。+10000円 ⇒ +だと、ねたまれる。
金細工の業者さんが、7/1完成したので、金値下がりで、加工代+5000円で販売する。-5000円 ⇒ -が痛い。

金細工の業者さんが、4/1に金を10000円で買う。そして、7/1に10000円で販売する先物取引する。

金細工の業者さんが、7/1完成したので、金値上がりで、加工代+20000円で販売する。利益+10000円。先物の10000円で売るために、20000円で購入して、-10000円で先物を終了する。⇒金細工で+10000円で、先物で-10000円で、+-0円になる。
金細工の業者さんが、7/1完成したので、金値下がりで、加工代+5000円で販売する。損失-5000円。先物の10000円で売るために、5000円で購入して、+5000円で先物を終了する。⇒金細工で-5000円で、先物で+5000円で、+-0円になる。

これが逆だと

金細工の業者さんが、4/1に金を10000円で買う。そして、7/1に10000円で購入する先物取引する。

金細工の業者さんが、7/1完成したので、金値上がりで、加工代+20000円で販売する。利益+10000円。先物の10000円を2000円で売ったら、+10000円で先物を終了する。⇒金細工で+10000円で、先物で+10000円で、+20000円になる。これだと、利益が倍になる。
金細工の業者さんが、7/1完成したので、金値下がりで、加工代+5000円で販売する。損失-5000円。先物の10000円を5000円で売ったら、-5000円で先物を終了する。⇒金細工で-5000円で、先物で-5000円で、-10000円になる。これだと、損失が倍になる。

と言う事で、金加工の業者は、金を買ったら完成時期の金先物を購入して、リスクヘッジしている気がする。

———————————————————-
山洞金物店
———————————————————-

Posted by 店主「さんどう」