原材料値上げの対応の巻き

事例
・原材料価格の高騰は大体価格に反映され、大手企業向けにはほぼ転嫁した
が、反映されるまでに半年程度のタイムラグがあった。タイムラグ分は自社
で負担した。【金属プレス】
・燃料費が大きな問題となっている。人件費と燃料費が原価の大部分を占めて
いるので、原油高がコスト圧迫要因となっている。納入先に製品単価上昇を
頼んでいるが、受け入れてもらえない。【熱処理】
・最も問題と感じるのは、コストアップに時間がかかる点である。コストダウ
ンは明日から開始で、コストアップは実施に1 年を越える場合もある。【鋳
造】
・環境対策にかかる費用が、廃棄物処理規制の強化により上昇傾向にあるが、
これについての製品価格への転嫁はユーザーの理解が得られない。【鋳造】
素形材産業取引ガイドライン 7ページより
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/download/070620sokeizai_guide.pdf
原材料の値上げは、怖い。
最近の原材料の値上げは、強行になっている。
どこの会社も、大きい会社も小さい会社も、余裕がないようだ。
原材料がないと、製品は作れない。
強硬な値上げを仕方なしに受け入れても、納入先が値上げを受け入れないと、利益減少、下手すると赤字になる。
この様な状況になる前に、原材料の値動きに連動した販売値段設定しておけば、問題にならないはずだった。
今となっては遅いので、ぼちぼち交渉するしかないですね。
残る道は、受注拒否だろうか?
当店は、この様な長期的な受注を持っていない。
寂しいけれど、値上げ交渉の苦労もない。
「値上げです」と言うと、「便乗値上げか?」と言う人もいる。
長い間取引している会社に、「便乗値上げか?」は、言わない方が得策だ。
相手の印象を悪くする。
相手の在庫量が減ると、印象が悪い会社から受注拒否になる。
厳しい世の中になりそうだ。